ご挨拶

APESは、Aska Peritoneal dialysis Educational Society abbr. です。

 APESPDカテーテル関連の外科的手技を腎臓内科医に会得していただくための教育プログラムを運営する研究会です。Askaは王子病院の近くにある桜の名所、飛鳥山公園からの命名です。

 APES は今は亡きCharlton Heston主演の映画猿の惑星:Planet of the Apes”でご存知のようにを表しています。我々は腹膜透析の未来を担う猿の軍団であり、小職は差し詰め軍団の親分Gorillaでありましょうか。

 さて、腹膜透析は多くの利点を有することは周知の事実です。しかし、その腎代替療法における占有率は日本を含め欧米でも低いのが現実です。その最も重要な原因は、腹膜透析を管理する医師がカテーテルを留置できないことであると確信しています。腎臓内科医がカテーテルを留置することができ、そしてカテーテルのトラブルを修復することができれば、腹膜透析は血液透析と並ぶメジャーな腎代替療法になることは疑いをはさむ余地がありません。

 そこで“腎臓内科医にカテーテルを入れてもらおう”と発足したのがAPESです。APESが主催するAPES CAMPは、腎臓内科医に参集して頂きカテーテル留置術を学んでいただくという世界で初めてのプログラムです。APES ではインストラクターとして斯界でご高名な先生方に世話人(猿人)になって頂いており、手弁当で指導のために参加して下さっています。ご賛同を頂いたバクスターの皆様にも多大なるご協力を賜っております。

    平成21 年春からAPES CAMP全国版、および神奈川・九州・名古屋・東京・岡山・大阪・札幌・仙台・尾道・熊本・松本・大分などでの地方版を開催し、多くの腎臓内科医のご参加をいただいてます。参加した先生方の施設のPDプログラムは確実に発展し、PD導入患者数は参加前年と比較して増加しているという効果が確認されています。ご参加いただく先生方にはさまざまなPD カテーテル手術にトライしていただきたいと思います。

              カテーテル留置、それは腹膜透析療法の最初で最も重要なハイライトです。                                          さぁ カテーテルを入れよう!もうメッサーに頼らない!

                                             APES 代表世話人 窪田 実